食べる・寝る・遊ぶを自由意志で選択できる環境下で暮らす豚。
今日はそんな豚のお話です。
脂身も含めてその”旨味”に驚いた方も少なく有りません。
(2月は28、29日は夜営業します♪)
その際皆さんにとっても喜んでいただき、豚肉のストーリーをお話ししたら もっとそれをPRした方がいいと言っていただいたのです。
たしかに店頭で伝えることはあってもあまり目立ってPRしてない…と気づき 早速書いてます。
さて、その試作のやきとりは
シンプルに塩を振り、炭火で焼いただけ。
なのに皆さんびっくりの味わい。
すぐに
「あの焼酎にあわせたい」、「いや日本酒もいいか」、「いやいやワインにも合うぞ。」と 始まるのは、料理を更に美味しくさせるマリアージュの想像です。
これまでマンガリッツァやイベリコなど様々な豚肉を扱ってきた経験豊富なシェフ歴30年の方も「この豚肉は本当に美味しいなぁ」と串焼きでご満悦でした。
しっとりした肉質に、甘味となんとも言えない旨さ。
歯切れのよい脂身もまた しつこくない美味しさが噛みしめるほどに広がります。
(ランチタイムでは、味噌粕などに漬け込んでいるので、豚本来の味を食べたい方は電話やメールでご相談下さい。とびっきり旨い豚肉を提供します。)
なぜこんなに美味しいのかは味付けでも腕でもなんでもなく、育っている環境なのです。
この豚肉をはじめ鶏肉、牛肉などChikyuで扱うお肉や卵のこだわりポイントは「エサ」にあります。
生産者に必ず聞くのは「何を食べさせていますか?」という質問です。
We are what we eatという言葉がまさに当てはまる、
「私たちの身体は、食べたものでできている」からこそ畜産物もまた、何を食べているかで肉質がまるっきり変わります。
そしてもうひとつ大事なポイントは「どんな環境で暮らしているか」です。
食べ物とはいえ、食用になる前はいのちとして生きているので 育てられているというよりは、暮らしているという方がChikyu的にはしっくり来ますね。

ご覧の通り、雪の中でも放牧されています。

こうして厚真町の放牧豚は1年中放牧されて、春夏秋冬を満喫。
自然環境の中で育っているからこその旨味と甘味が掛け合わせれています。
豚舎(寝る場所)と放牧する場所も出入りが自由のため、豚がその時の気分で、食べるか遊ぶか寝るかを自由選択できるという素晴らしさ。まさにストレスフリーな暮らしをしています。
こんな風に豚肉を育てている場所は日本ではまだそう多くは有りません。
また、エサはNon-GMO(非遺伝子組換え)穀物や大豆かすなどが主。
抗生物質は一切使用していません。
畜産物は、豚コレラや口蹄疫、鳥インフルエンザなど様々な病気に対する予防でエサに抗生物質やホルモン剤などを混ぜるケースが日本では主流ですし、エサも遺伝子組み換えコーンや大豆の輸入穀物が多い中でこのようにこだわって生産するのは
食べる方の健康と、生き物の真の幸せを追求しているからこそだと思います。
こういう畜産物が少しでも増えたら良いな〜と願ってやみません。
粋ラボの時からずっと使わせてもらっているこの放牧豚。
フレッシュで届く豚を調理して、毎回ちょっとだけ味見して、そのちょっとに偉く感動します。分かっているのに「やっぱり美味しい、この豚」と味見する瞬間が大好きです。(笑)
最近は加工品も充実してきた模様です。(ソーセージやハムももちろん無添加ですよ!)
たまに加工品も当店で提供できればと思います。
ちなみに、豚肉の脂身は質にもよりますが、オレイン酸や不飽和脂肪酸などたくさんの栄養素が含まれているため、コレステロール値を下げたり血液をキレイにしたり、便秘の解消にも役立ったりと、美容にもいいのです。放牧豚を食べる際は、ぜひ脂身も食べてみて下さいね。
お知らせーーーー
2月28日(金)、29日(土)は18時ころから、
こっそり「やきとり」を焼きます。
不定期開催のChikyuの夜の部は、粋ラボの時から人気だったメニューや、質の高いお肉を皆さんにご紹介できるような・・・すてきな出会いがありますように。
こっそりと書くのには理由があるのでそれはまた、次回。